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気象情報会社Tomorrow.ioがシリーズEで約120億円を調達。衛星の打ち上げも本格化。2年以内に20機超の体制へ【宇宙ビジネスニュース】
【2023年6月19日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
6月14日、アメリカの大手気象情報会社Tomorrow.ioがシリーズEラウンドで8,700万ドル(約120億円)を調達したことを発表しました。
このラウンドはエネルギーやモビリティ、産業技術分野のポートフォリオを多く持つActivate Capitalが主導し、既存の投資家であるSquarePeg CapitalとCanaan、ClearVision、JetBlue Ventures、Pitango Growthに加えてRTX VenturesとSeraphim、Chemonicsが新たに出資しました。
Tomorrow.ioは気象観測を目的とした衛星のコンステレーションを低軌道に構築し、地上のセンサでは見られない、全世界の降水量やそのほかのパラメーターを高解像度かつ1時間ごとに取得する計画を発表しています。4月14日には初号機「Tomorrow-R1」を打ち上げました。
今回、シリーズEラウンド調達した資金は、コンステレーションの構築を加速させるために使用される予定です。
また、6月12日にはSpaceXによるFalcon9のライドシェアミッション「TRANSPORTER-8」で2号機「Tomorrow-R2」が打ち上げられました。Tomorrow.ioはプレスリリースで、今後18から24カ月の間に、20機以上の衛星を打ち上げる計画だと説明しています。
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参考
Tomorrow.io Successfully Launches Second Satellite and Closes Series E Funding