Spire GlobalやBall Aerospaceら4社、NOAAとNASAの共同衛星ミッションの観測機の設計を受注【宇宙ビジネスニュース】
【2023年9月4日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
8月31日、Ball AerospaceとNorthrop Grumman、Orbital Micro Systems、Spire Globalがアメリカ海洋大気庁(NOAA)とNASAが共同で行う地球近傍軌道ネットワークプログラム向けのマイクロ波計測器を設計する契約を獲得したことを発表しました。各社の契約金は以下です。
Ball Aerospace:500万ドル
Northrop Grumman:499万5327ドル
Orbital Micro Systems:499万6530ドル
Spire Global:465万5000ドル
地球近傍軌道ネットワーク(NEON)とは、気象予報や環境観測、火災や洪水などの災害管理を行う低・中軌道衛星によるプログラムです。4社が開発する観測機は、温度や水分など大気の物理的特性に関する重要なデータを観測します。このデータは3日後以降の天気の予測に役立てられます。
観測機はNEONプログラムシリーズの低軌道衛星に搭載され、2030年に最初の打ち上げが行われる予定です。今回のフェーズでは、4社がマイクロ波計測器を設計したのち、最終的に1社の設計が選ばれ、NOAAの衛星プログラムに統合される可能性があるということです。
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参考
NASA Awards Contracts for NOAA Sounder for Microwave-Based Applications Study
Near Earth Orbit Network (NEON)
Spire Global Awarded $4.6 Million NASA Contract to Develop NOAA Sounder