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MicrosoftのAzure OrbitalがNOAAの衛星をクラウド上でミッション管理する実証に成功【宇宙ビジネスニュース】

【2022年6月27日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

MicrosoftのAzure OrbitalがNOAAの衛星をクラウド上でミッション管理する実証に成功

Microsoftが、NOAA(アメリカ海洋大気庁)、地上局ビジネスを展開するXploreと協力し、NOAAの気象衛星NOAA-18のミッション管理をMicrosoftの商用クラウド上で行う実証に成功しました。

本実証は、MicrosoftがNOAAと締結している1年間の共同研究開発契約(CRADA)の一環で、衛星からのデータを地上局サービスであるAzure Orbitalでダウンリンクする能力を見極めることを目的にしています。具体的には、NOAA-18からダウンリンクされたデータを、ワシントン州に設置されたAzure Orbitalの地上局を経由し、NOAAが取得することに成功しました。NOAA-18へのコマンドは、Azure Orbitalで動作するXploreのMajor Tomソフトウェア上で送信されました。

Azure Orbitalの一連の動作は、NOAAが指定するセキュリティの基準を含むすべての評価項目で良好な結果を残したとのことです。

近年、GSaaS(Ground Station as-a-Service)と呼ばれる地上局サービスに様々な企業が参入しており、ITジャイアントであるMicrosoftのほか、Amazon Web Services(AWS)も取り組んでいます。衛星サービスとクラウドサービスが融合することで、衛星から取得された膨大なデータをより簡単に利活用することが期待されます。

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参考記事

Azure Orbital Ground Station as Service extends life and reduces costs for satellite operators