月面有人着陸を目指すアルテミス計画では、約130トンのペイロードを地球低軌道に輸送できる世界最大級の「SLSロケット」で、宇宙飛行士が搭乗するオリオン宇宙船を打ち上げます。

6月20日、NASAは開発中のSLSロケットに燃料を充填して、打ち上げの手順を確認する試験（Wet Dress Rehearsal）をケネディ宇宙センターで実施しました。NASAは試験のデータを分析し、24日に試験が完了したことを報告しています。

さらに、8月下旬以降にSLSロケットの初号機を打ち上げる予定と発表しました。詳細な打ち上げのスケジュールは、試験中に検出された水素漏れに関連するハードウェアを交換した後に設定される予定です。

SLSロケット初号機では、SLSロケットで月周回軌道にオリオン宇宙船を送り込む無人飛行試験「アルテミスⅠ」が実施されます。また、JAXAの超小型探査機「OMOTENASHI（オモテナシ）」と「EQUULEUS（エクレウス）」が搭載される予定です。

OMOTENASHIは初めて月面に着陸する日本の探査機になる可能性もあり、注目されています。

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参考

NASA Completes Wet Dress Rehearsal, Moves Forward Toward Launch

NASA to Discuss Status of Artemis I Moon Mission