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国土地理院、だいち2号のSAR衛星画像を用いて能登半島地震・被災地域の地殻変動を解析【宇宙ビジネスニュース】
【2024年1月2日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
1月2日、国土地理院は陸域観測技術衛星「だいち2号(ALOS-2)」の観測データを使用して解析した、1日に発生した能登半島地震での地殻変動について発表しました。
だいち2号は電波で観測を行う合成開合レーダー(SAR)が搭載されています。
国土地理院は2枚のSAR画像の精密な位置合わせにより、地表変位を計測する「ピクセルオフセット法」で、珠洲市北部で最大約1m(暫定値)、輪島市西部で最大約3m(暫定値)の地殻変動があったことを示しました。
※今回の結果は速報であり、今後の詳細な分析等により、内容が更新されることがあります。
さらに、観測場所の地表面の形やその変化を調べる「SAR干渉解析」の結果では、能登半島全体に変動が見られ、特に画像の灰色の範囲は変動が大きいと考えられると発表しました。
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