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H3ロケット試験機2号機、いよいよ17日に打ち上げへ。先端には飛行再開を表す「RTF」が印字【宇宙ビジネスニュース】
【2024年2月16日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
2月16日、17日に予定されているH3ロケット試験機2号機の打ち上げに向けて、種子島宇宙センターでは、H3ロケットを大型ロケット組立棟から射点へと移動させる「機体移動」と呼ばれる作業が行われました。
H3ロケット試験機2号機には、ロケット性能確認用ペイロードのほか、一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構(JSS)とセーレン、ビジョンセンシング、アークエッジ・スペースが共同で開発・運用する3Uサイズのキューブサット衛星 「TIRSAT」とキヤノン電子の50㎏級衛星「CE-SAT-1E」が搭載されます。
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H3ロケットはH-ⅡAロケットよりも大型の機体であることもあり、燃料が入っていないときには風の影響を受けやすいという特徴があります。そこでJAXAは風による機体の揺れを抑える「機体把持装置」を新たに整備しているといいます。今回の打ち上げでは機体把持装置は使用されないものの、移動発射台にすでに取り付けられているのが確認できました。
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試験機2号機のフェアリングには、Return to Flight(飛行再開フライト)を意味する「RTF」という文字が入っています。
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これはJAXAがホームページやSNS等で一般の方々から募集した2845件の応援メッセージを印字したのだといいます。
試験機2号機の打ち上げは、2月17日(土)9時22分55秒に実施される予定です。
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宙畑編集部