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英ロケットベンチャーOrbexがシリーズC追加ラウンドで約32億円を調達【宇宙ビジネスニュース】
【2024年4月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月18日、バイオ燃料を使用した小型ロケット開発に取り組むOrbexが、シリーズC追加ラウンドで1670万ポンド(約31.9億円)を調達しました。今回出資したのは、スコットランド国立投資銀行、Octopus Ventures、デンマーク輸出投資基金らです。
Orbexは2015年に設立されたイギリス発のベンチャーです。同社が開発中の小型ロケット「Prime(プライム)」は、燃料にバイオプロパンを使用するため、同規模のロケットと比較して、二酸化炭素排出量を大幅に削減することができます。Primeの打ち上げは、スコットランドのスペースハブ・サザーランド(通称サザーランド宇宙港)で実施される計画です。
なお、Orbexは2022年10月にシリーズCラウンドで4040万ポンドを調達していました。
Orbexの最高経営責任者フィリップ・チェンバース氏は、「Orbexはイギリスに2社しかない宇宙ロケットメーカーの1社であり、自社で宇宙港を運営する唯一のメーカーでもあります」「私たちは、持続可能で費用対効果の高いロケットを開発し、欧州の優れたメーカーと競争しようとしています。今回調達した追加資金は、ロケットの打ち上げを運用段階へと進め、事業を拡大させるという目標を支援するものです」と述べています。
また、Orbixはプレスリリースで、まもなくシリーズDラウンドによる資金調達も予定していると伝えています。
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