民間ロケット支援事業SBIR、IST・将来宇宙輸送システム・スペースワンが次フェーズへ。総額100億円超を追加交付【宇宙ビジネスニュース】
【2024年9月23日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
9月19日、文部科学省は、中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)の民間ロケットの開発・実証のステージゲート審査を実施し、インターステラテクノロジズ(IST)、将来宇宙輸送システム、スペースワンの3社がフェーズ2に進むことを発表しました。
各社の交付額上限は以下の通りです。
IST 小型人工衛星 打上げロケット ZERO の技術開発・飛行実証
フェーズ1:20.0 億円 / フェーズ2:46.3 億円将来宇宙輸送システム
小型衛星打上げのための再使用型宇宙輸送システムの開発・実証
フェーズ1:20.0 億円 / フェーズ2:50.0 億円スペースワン 増強型ロケットの開発、打上げ実証及び事業化
フェーズ1:3.2 億円 / フェーズ2:12.3 億円※フェーズ1事業期間:~令和6年9月末 フェーズ2事業期間:~令和8年3月末
宙畑メモ
SBIRは「Small Business Innovation Research」の略で、スタートアップ等による研究開発を促進し、その成果を円滑に社会実装し、それによって我が国のイノベーション創出を促進するための制度です。
民間ロケットの開発・実証は、2027 年度をターゲットに、国際競争力を持ったロケットの開発・飛行実証を行うスタートアップ企業を支援するプログラムです。2027年度までに2度のステージゲート審査があり、審査ごとに支援企業が絞られ、フェーズ3まで残ると1社あたり最大140億円が交付されます。2023年に発表されたフェーズ1の時点ではIST、SPACE WALKER、将来宇宙輸送システム、スペースワンの4社が採択されていました。
日本で育てるべき宇宙技術の獲得に向けて。文部科学省のSBIRフェーズ3採択企業の事業まとめと今後のスケジュール
次回のステージゲート審査は2026年4月に実施され、支援企業は2社に絞られる予定です。審査を通過した3社の動向に今後も注目が集まりそうです。
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参考
「民間ロケットの開発・実証」事業の概要とステージゲート審査結果
文部科学省 中小企業イノベーション創出推進事業 (SBIR フェーズ3) 宇宙分野(事業テーマ:民間ロケットの開発・実証 ) 公募要領