スカパーJSATが自社の衛星コンステレーション構築へ。約400億円を投資。EO事業に本格参入【宇宙ビジネスニュース】
【2025年2月18日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
スカパーJSATは2月5日、自社の低軌道衛星コンステレーションの構築する方針を発表しました。
同社は約400億円を投資し、「地球観測衛星事業に本格的に参入します」と述べています。高精細な衛星データの活用により、安全保障ニーズに対応、さらに民間市場開拓の加速を図ります。
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衛星は、アメリカのPlanet Labs(以下Planet)より次世代光学観測衛星「Pelican」10機を調達する計画です。Planetは1月29日に発表したプレスリリースで、スカパーJSATの社名は明かさず、アジア太平洋地域の長年の商業パートナーと複数年契約を締結したことを発表していました。
衛星データ活用などを手がけるスカパーJSATのスペースインテリジェンス事業の2024年度の営業収益は約40億円となる見込みですが、2030年には230億円まで収益の拡大を目指したい考えです。
さらにスカパーJSATは、2月4日に、超小型衛星による多様なミッションを推進するアークエッジ・スペースと資本業務提携、衛星データを取り入れた不動産AI検索エンジンを開発したスタートアップPenetratorと業務提携を締結したことを発表するなど、宇宙関連事業を推進している様子がうかがえます。
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参考
スカパーJSATとPlanet Labs PBC 230百万ドルの低軌道衛星コンステレーション構築に向けて協業~自社保有による低軌道観測衛星事業に本格参入~
スカパーJSAT、超小型衛星による多様なミッションを推進する「アークエッジ・スペース」と資本業務提携~新たな宇宙ビジネスの共創を目指して~
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