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Intelsatの航空機内Wi-fiにスカパーJSATの通信衛星を導入決定。アジア上空でのサービス強化へ【宇宙ビジネスニュース】

【2022年2月7日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

2月1日、ルクセンブルクに本社を構える大手衛星通信会社Intelsat(インテルサット)は、日本及びアジア上空での航空機内インターネットサービスにおけるスカパーJSATの高速大容量衛星(HTS)「JCSAT-1C」の帯域利用に関する契約を締結したと発表しました。

宙畑メモ 高速大容量衛星(HTS)
高速かつ大容量の通信が可能な衛星のことです。多数のスポットビームを搭載し、隣り合うスポットビームにおいて異なる周波数を用いることで有限な周波数リソースの再利用が可能となり、衛星の通信能力の高速化かつ大容量化を実現します。仕様にもよりますが、HTS衛星は従来型の衛星に比べて通信容量が10倍以上になると言われています。

スカパーJSATは2018年に9月に、日本の民間企業としては初となるHTS衛星を打ち上げました。今回、帯域利用の契約が締結された「JCSAT-1C」は2019年12月に打ち上げられた、スカパーJSATによる2機目のHTS衛星です。

Intelsatは2020年12月に、アメリカの通信企業Gogoの航空機内のインターネットサービスなどを手がける事業を買収しました。航空機内インターネットサービスの品質向上に向け、今後も通信衛星事業者との連携を深めていくのではないかと考えられます。

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参考

Intelsat Partners with SKY Perfect JSAT Corporation to Expand High-Throughput Inflight Connectivity Network in Asia

スカパーJSATの次世代衛星『JCSAT-1C』の帯域を衛星通信事業者Intelsatへ提供 より高速かつ快適な航空機内インターネット接続環境の実現へ

スカパーJSAT、日本初の「HTS」打ち上げ成功

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