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電動キックボードシェアのLuup、みちびきで歩道・車道を区別する実証を開始【宇宙ビジネスニュース】

【2022年2月7日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

1月21日、電動キックボードや小型電動アシスト自転車などのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を展開するLuupが、内閣府らが公募した「みちびきを利用した実証事業」に採択され、準天頂衛星システム「みちびき」のサブメータ級測位補強サービス(SLAS)を用いて、高精度な機体の走行場所検知のための実証を開始すると発表しました。

宙畑メモ サブメータ級測位補強サービス
高度約60km以上から広がる電離圏(電離層)は、GPSなどによる衛星測位に誤差を与えることが知られています。電離圏による誤差は、2周波受信機を利用することで解消できますが、2周波受信機は非常に高価であることから、一般的に使われている1周波受信機を改良して利用できるようにすることが望まれています。

そこで、準天頂衛星システム「みちびき」は、衛星測位による誤差を軽減する「サブメータ級測位補強情報」を送信するサービスを提供しています。

Credit : qzss.go.jp

参考:サブメータ級測位補強サービス

Luupは、経済産業省の新事業特例制度の認定を受け、電動キックボードシェアリングサービスの実証実験を2021年4月から行っています。Luupは国内で初めてヘルメットの着用が任意となる形での電動キックボードのシェアリングサービスを提供しています。

特例制度により電動キックボードは小型特殊自動車として扱われ、車道を走行する必要があります。プレスリリースによると、一般的に活用されているGPSでは機体の正確な走行位置が測位できないため、車道と歩道の区別などがつかないという課題をLuupは抱えていました。

海外では、電動キックボードの歩道での走行を自動で検知する技術の検討を進める企業が出てきています。

ユーザーに、安全かつ正しい走行ルールで電動キックボードを利用してもらうには、位置情報をより精緻に把握できる仕組みの確立が求められ、その実現に向けた検証の必要性が評価されたことから、Luupは「みちびきを利用した実証事業」に採択されたといいます。

今回の実証事業において、Luupは以下の内容の実施を予定しています。

①サブメータ級測位補強サービス対応受信機QZ1を電動キックボードに取り付け、走行データの収集と定期的な分析を実施
②歩道走行*/車道走行を判定可能か検証し、今後の実用化に向けた指針を作成
*歩道走行を判定する際は、押し歩きをします。実証において違反行為を行うものではありません。

Luupは2021年7月から11月にかけて、実証用電動キックボードの調達と受信機装着のための改造を実施。現在は都内エリアでの走行を通じて、位置情報測位データを収集しているところで、3月以降に走行データの分析、走行箇所判定の精度の検証が行われる計画です。

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参考

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