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第三世代型GPS衛星初号機の打ち上げが成功【週刊宇宙ビジネスニュース 12/24~12/30】

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2.第三世代型GPS衛星初号機の打ち上げが成功

GPS III外観イメージ図 Credit : Lockheed Martin

2018年12月18日、ロッキードマーティンが製造する次世代型GPS衛星であるGPS-IIIの初号機がSpaceXのロケットにより打ち上げられました。従来までのGPS衛星に比べて、位置測定精度が3倍程度良くなる、電波妨害耐性が8倍上がる、とのことで、飛躍的に性能は良くなっています。性能向上に伴い、衛星は大型化し、かつ長寿命になりました。元々は軍事用途だったGPSですが、今となっては私たちの生活には不可欠なものとなっており、GPS IIIの打ち上げは、私たちの生活利便性向上に、直接的に好影響を与えそうです。

なお、GPS衛星はアメリカ空軍の管轄下にあるので、SpaceXにとっては、空軍の衛星の初打ち上げ、ということになります。そのため、打ち上げは見事に成功し、SpaceXにとっても箔が付く打ち上げとなりました。

日常的に利用するGPS(Global Positioning System)という単語。実はこれ、アメリカの衛星測位システムのことを指し示すのです。広く測位衛星システムを指す単語は、GNSS(Global Navigation Satellite System)と言います。

Credit : sorabatake

アメリカ以外にも、各国が測位衛星を打ち上げており、一覧にすると上図のようになります。アメリカが先行して民間にも利用を開放していたため、位置情報と言えばGPS、と言われるようになってしまったのでしょう。

昨年末に放送された下町ロケットというテレビドラマでも位置情報が1つのテーマとしてあがっていましたが、現実世界においても、つい最近、日本と中国も民間に利用を開放しており、今後位置情報を用いたサービスが益々増えていくと言われています。今となっては、撮影した写真やゲームで、位置情報が付加されていないことの方が珍しい状況です。今は位置情報が付加されていなようなモノであっても、将来的には付加されるようになり、利便性が向上するかもしれません。

今どのような位置情報が取得されているのだろうか?と気になった方は、位置情報に関するデータセットが例えばG空間情報センターで公開されていますので、ご覧ください。

・参考
https://www.lockheedmartin.com/en-us/products/gps.html
http://qzss.go.jp/index.html

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