宙畑 Sorabatake

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RFPって何の略?どういう意味? 第45回「今週のSPACE ENGLISH」

cygnusはロケットAntaresに搭載され、打ち上げが成功。ISSの電力システムが故障?SASは資金難に、新たな資金源を探しています。

英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員TN.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。

今週は、4/14~4/28の14日間で『SpaceNews』内で頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を5個ご紹介します。

原文の記事について、記者(TOEIC600点)が読むのにかかった時間と記者の私見による難易度を三ツ星で記載しています。

読者の皆様もお時間のある時にぜひぜひ英語で生の情報を得ることにチャレンジしてみてください!


それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
   

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2019/4/14~2019/4/28

※()内の数字は該当期間の登場回数です

1.standards(49)

standardsは基準という意味です。

国際安全推進協会 (IAASS)が、NASAと連邦航空局に、ある提案書を提出したことが明らかになりました。内容は、今後商用ロケットの打ち上げが増加することを見越し、それらの打ち上げに関して、安全基準の開発を進めるための独立した機関の創設を求めるというものです。

提案中の施設のイメージ図 Credit :  IAASS illustration

IAASSは、オランダで創設された非営利組織で、世界の安全と科学の進歩を目的としています。どのような結果となるのか、注目していきたいですね

■ 原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 25min.

?難易度★

商用宇宙開発に関して、安全を確保するための独立機関の設立を提案

2.cygnus(31)

「cygnus」はNorthrop Grumman社が製造した国際宇宙ステーション(ISS)への物資の輸送を目的とした宇宙船です。

4月17日にAntaresロケットに搭載されて3436Kgの物資を乗せて打ち上げられました。19日の午前5時半にISSのロボットアームに接続され、90日間留まる予定です。

現在ISSでは、宇宙飛行でのヒトの抗体生産や、免疫記憶の機能に対する影響を調査する実験が行われています。今回打ち上げられた物資のうち569Kgがこの科学調査のための物のようです。

■ 原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 15min.

?難易度★★

ISSの物資輸送を行うcygnusがAntaresに乗って打ち上げられました

3.power(24)

「power」は本文では電力という意味で使われています。

ISSの電力システムに故障が見つかったため、SpaceXは宇宙船の打ち上げを少なくとも2日間、延期することを明らかにしました。

ISSで稼働している電力を供給するケーブルが繋がれている4つのメインバス切り替えユニットのうち1つが停止していることがわかりました。原因は明らかになっていません。

NASAの運用の副管理官であるBill Gerstenmaier氏は現在は残りの3つのバス交換機で対応しており、故障している1つを取り換えることができれば、以前と同様に運用できることを明示しました。

■ 原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

?時間 15min.

?難易度★★★

ISSの電力システムの一部が停止。ドラゴンの打ち上げが延期

4.RFP(20)

「RFP」は、request for proposalの略で、提案依頼書という意味です。

Launch Service Procurement(LSP)に関し、国防総省の監督をしているハウス軍事委員会と空軍が対立しているようです。

委員会の議長であるAdam Smith氏は空軍長官のHather Wilson氏に、現在進行しているフェーズ2という打ち上げサービスの延期と、2020年春の入札を目標にプロバイダーとしての2つの企業を選別することを提案する手紙を送りました。

空軍はプロバイダーの件に関しては、今すぐにでもLSPコンテストを行い、企業を募集する予定であることを明らかにしました。しかし、ミッションの延期は行わない姿勢を示しています。

しばらくは意見の対立が続きそうです。

■原文で宇宙ニュースにチャレン ジ

?時間 25min.

?難易度★★

空軍の打ち上げシステムの資金調達が促されている

5.SAS(20)

SASが製造した小型衛星 Credit : Sky and Space Global.

SASは「Sky and Space Global」という企業の略称です。

SASは、イギリスを拠点とし、地球周回軌道でナローバンド通信用の赤道上の衛星の打ち上げを行う企業です。SASは今後2か月間、現在計画しているミッションを遂行するだけの充分な資金がないことを明らかにしました。

今月9日には200個のcubesatsの打ち上げを2020年に延期した事を発表しました。

原因は、cubesatsの製造を依頼していたGom Space社への支払いの目途が全く立たなくなったことです。

SASは5月末までに株式の売却を通じて720万ドルを調達する意向を示しました。達成されなかった場合は、オルタナティブファイナンスを探すことも検討しているようです。

■原文で宇宙ニュースにチャレン ジ

?時間 25min.

?難易度★★

Sky and Space Globalは資金がなく新たな資金調達源を求めています

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以上、第45回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。

これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
   
執筆者:ラディッシュ担当M.S.

※これまでの「今週のSPACEENGLISH」はこちら
   

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