宙畑 Sorabatake

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3Dプリンターでロケットを作る宇宙ベンチャー、約150億円の追加投資獲得【週刊宇宙ビジネスニュース 9/30〜10/6】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!

3Dプリンティングでロケットのタンクを製造する Credit : Bloomberg

3Dプリンティングで小型ロケットを製造するRelativity Space社がラウンドCとして、2019年10月1日約150億円の投資を獲得したと発表しました。

数多くの企業が参入し、混戦状態になっている小型ロケット市場ですが大規模な投資獲得に成功し、Relativity Space社は開発を加速させる計画です、

同社はロケットTerra 1の初打ち上げを2021年2月に予定しており、同年中に商用運用を開始させたい考えです。

注目すべきは会社の規模です。

初号機の打ち上げ前の現時点ですでに110人の従業員を抱えています。同社によると、今回新たに投資元として加わったBond社が会社の規模の拡大に寄与しているとのこと。
もはやスタートアップとは呼べない規模をアドバンテージに、強力に開発を推し進めていくようです。

Bond社はRelativity Spaceが用いる3Dプリンティング技術”Stargate”に興味を示しており、この技術が将来、航空宇宙系の製造のモデルに成り得ると考えています。

既に大型顧客として4社が発表されており、その顔ぶれは衛星通信事業者であるTelesat,や小型衛星打ち上げを集約するSpaceflight社、さらにはスタートアップのMomentusとmu Spaceと多様です。

【参考】
Relativity Space raises $140 million
https://spacenews.com/relativity-space-raises-140-million/

また、フランスでは光通信システムの開発を行うCailabs社がVCやフランス政府から約9億円の資金調達を行ったことを発表しました。

Cailabs社の特徴は、宇宙向けに特化しておらず、技術を軸に地上向けのプロダクトを提供している点です。

同社は、宇宙は現状の同社のビジネスの中ではマイナーだが、開発のロードマップとしては大きい、と説明しています。

投資から回収までに時間がかかると言われる宇宙ビジネスにおいて、技術を軸に地上のプロダクトを先行して進めるという同社の選択は1つのヒントになるかもしれません。

【参考】
French photonics startup Cailabs raises $8.8 million
https://spacenews.com/french-photonics-startup-cailabs-raises-8-8-million/

最後は、日本の宇宙ベンチャーの資金調達のニュースです。

誰もが飛行機に乗るように気軽に宇宙へ旅することができる未来を目指し、サブオービタルスペースプレーンの設計・開発、運航サービスの提供を行うSPACE WALKER社が、2017年12月の設立から約2年弱で3.7億円を調達したことを発表しました。

本資金調達によって、2022年に打上を予定している科学実験用サブオービタルスペースプレーンの技術実証機の研究・開発を進めていく予定です。

公開されている投資元は多彩で、旧来からの宇宙開発に携わってきた株式会社アイネットが参画する一方で、IoTハードウェア開発を行うスタートアップを支援するシードアクセラレーターである株式会社ABBALabや株式会社ミクシィ取締役会長執行役員である笠原健治氏も名前が入っています。

新旧両プレーヤーの融合でこれまでにない宇宙ビジネスが生み出せるのか、注目です。

【参考】
資金調達について/株式会社SPACE WALKER
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000036314.html

今週の週刊宇宙ビジネスニュース

参考記事

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