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ルクセンブルク政府も宇宙状況監視(SSA)に熱視線。カナダのNorthStar Earth & Spaceに出資【宇宙ビジネスニュース】
【2021年12月27日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
12月17日、宇宙状況監視サービス(SSA)を展開するカナダのベンチャー企業NorthStar Earth & Spaceがルクセンブルク・フューチャー・ファンド(LFF)から1000万ユーロ(約13億円)の出資を受けたと発表しました。
加えて、ルクセンブルク宇宙庁は、支援プログラムを通じて資金を提供する旨を発表しています。
ルクセンブルク政府は2019年12月に、NorthStar Earth & Spaceと持続可能な宇宙利用を促進するための活動検討を進める基本合意書を締結していました。
今回、ルクセンブルク・フューチャー・ファンドがNorthStar Earth & Spaceに出資したことにより、両者の宇宙状況監視における取り組みが前進していることがうかがえます。
ルクセンブルク・フューチャー・ファンドの理事であるPatrick Nickels(パトリック・ニッケルス)氏は、このようにコメントしています。
「今回の戦略的投資により、ルクセンブルクの宇宙産業が強化され、ヨーロッパおよび世界の主要拠点のひとつとしてのルクセンブルクの位置づけが強化されます」
NorthStar Earth & Spaceは、スペースデブリを追跡する光学衛星のコンステレーションの運用を2023年に開始する計画です。
2021年8月には、衛星画像や地理空間情報サービスを提供する日本スペースイメージングと提携。日本スペースイメージングが国内におけるマーケティング業務を担うことを発表し、NorthStar Earth & Spaceは日本の市場に参入していく姿勢を見せていました。
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