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2030年代の宇宙ビジネス本格化を見据え、東京計器が自社工場内に衛星組立棟を建設へ【宇宙ビジネスニュース】
【2022年6月20日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
6月15日、小型SAR衛星コンステレーションの構築を進めるSynspectiveと大手計器メーカーの東京計器が、衛星の量産化に向けたパートナーシップを締結したことを発表しました。これにより、東京計器の那須工場内にクリーンルームを備えた衛星組立棟を建設し、衛星の量産開始を目指します。
東京計器は日本で初めて計器工場を設立し、船舶の圧力計をはじめとする計器を様々な産業に提供している老舗メーカーです。Synspectiveには、小型SAR衛星が電波を照射前に増幅するために利用するマイクロ波パワーアンプモジュールを納入しています。
東京計器が2021年に発表した中期事業計画では、2030年代に宇宙ビジネスが本格化することを見据え、宇宙事業を企業の成長ドライバーの候補の一つとして設定していました。
Synspectiveは2022年3月にシリーズBラウンドによる第三者割当増資および融資で119億円を調達。資金は小型SAR衛星の開発・製造・打ち上げ・運用、量産施設の準備、衛星データソリューションの開発とグローバル展開等に充てる計画を発表していました。
また、2021年9月には、アンテナの量産に向けた総合繊維メーカーのセーレンとの協業を発表しました。2機の実証衛星の打ち上げや運用を経験し、コンステレーション構築に向けた衛星の量産化に力を注いでいる様子がうかがえます。
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小型SAR衛星の量産工場のパートナーに東京計器を選定。クリーンルームを備えた衛星組立棟の建設と、数年以内の組立開始に向けた協議を開始