3月31日、宇宙探査を計画するアメリカのスタートアップVenturi Astrolab（ヴェンチュリ・アストロラボ）が、SpaceXが開発中の大型ロケット「Starship」で2026年半ばにローバーを月面に打ち上げることを発表しました。

Venturi Astrolabは、電気自動車の開発を専門とするVenturiと戦略的パートナーシップを結んでいます。Venturi Astrolabの創業者兼CEOのジャレット・マシューズ氏は、NASAジェット推進研究所（JPL）で宇宙ロボットのシステム設計と運用を手掛けた後に、SpaceXのドラゴン宇宙船のメカニズム開発チームのマネージャーを7年間務めた経歴がある人物です。

今回打ち上げが発表されたFlexible Logistics and Exploration（FLEX）ローバーは最大1500kgのペイロードを搭載することができます。民間による月面ランダーやローバーの搭載可能量は数十キロ規模であるものが多く、Venturi AstrolabのFLEXローバーの搭載可能量は世界最大級だと言えます。

プレスリリースによると、Venturi Astrolabはすでに複数の顧客とペイロードをFLEXローバーに搭載する契約を締結していて、詳細は今春以降に発表する予定だといいます。

宙畑編集部のおすすめ関連記事

今週の宇宙ニュース

参考

Astrolab’s FLEX Rover to be Launched on Upcoming SpaceX Mission to the Moon