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国内最大の風力発電事業者ユーラスエナジーと天地人が風力発電所の適地分析ツールを開発【宇宙ビジネスニュース】
【2024年3月4日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
2月28日、衛星データを活用した土地評価エンジンを開発している天地人と世界各国で風力や太陽光発電の事業を推進するユーラスエナジーが、風力発電所の適地探索に特化した専用ツール「天地人コンパス 風力発電適地分析ツール」を開発したことを発表しました。
プレスリリースによると、風力発電所の開発に適しているのは、風況が良く、広大な土地や発電所の建設予定地までの輸送路に問題がなく、送電線が近くにある地域です。適地の選出にあたっては、風況や土地に関する公開情報をもとに候補地を絞り込み、その後数年単位で実際の風況観測や地理的条件の調査などを行って判断を行うため、時間も費用もかかるという問題があります。また、海外の途上国は公開情報も少ないため適地の選出が難しく、いかに迅速かつ低コストで風力発電の適地を見つけられるかが課題となっていました。
天地人とユーラスエナジーが開発した「天地人コンパス 風力発電適地分析ツール」は、衛星データからの地形と降水量などの分析データと組み合わせて、迅速かつ低コストで隠れた適地を見つけることを可能にします。
ツールの精度向上に向けた改善を進め、ユーラスエナジーで試験運用しノウハウを蓄積した後は、システム販売も視野に入れているということです。
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