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H3ロケット4号機、防衛通信衛星「きらめき3号」の分離に成功【宇宙ビジネスニュース】

【2024年11月6日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

11月4日、H3ロケット4号機が打ち上げられ、ペイロードのXバンド防衛通信衛星「きらめき3号」の分離に成功しました。

H3ロケット4号機の打ち上げの様子 Credit : JAXA

きらめきとは、防衛省が保有・運用する衛星シリーズで、部隊の指揮統制の情報通信に使用されます。1号は2018年4月にアリアン5で、2号機は2017年にH-ⅡAロケットで打ち上げられました。

静止軌道衛星は、静止軌道に入る前に静止トランスファ軌道(GTO)と呼ばれる楕円軌道に投入された後、自ら静止軌道まで飛行します。きらめき3号も静止トランスファ軌道(GTO)に投入された後、自ら静止軌道まで飛行します。

H3ロケットがペイロードを静止トランスファー軌道へ投入するのは今回が初。ロケットが宇宙空間を長時間飛行し、2段エンジンを再々着火することで、衛星を静止軌道により近い軌道まで運び、衛星自身が消費する燃料を低減する「ロングコーストGTOミッション」を見据えたデータ取得も実施する計画です。なお、今回は実際に2段エンジンの再々着火までは行わず、飛行中のデータのみ取得する予定だということです。

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参考

H3ロケット4号機によるXバンド防衛通信衛星「きらめき3号」の打上げ結果

H3ロケット4号機 プレスキット

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