5月5日、SpaceXは大型宇宙船「Starship（スターシップ）」の試作機「SN15」の高高度飛行試験を行い、着陸に成功しました。

Starshipは、月や火星へ乗員や貨物を輸送する目的で開発が進められている大型の宇宙船です。2020年12月から4度の高高度飛行試験を実施してきましたが、いずれも着陸に失敗し、爆発を起こしていました。

今回は着陸後に火災が発生したものの、消火システムによって数分以内に消し止められました。イーロン・マスク氏はTwitterで「計画通りに着陸した」とコメント。

Starship landing nominal!

— Elon Musk (@elonmusk) May 5, 2021

SpaceXのプレスリリースにおいても、「飛行と着陸に成功した」と発表されました。開発が大きく前進したと言えるのではないでしょうか。

4月には、NASAがアルテミス計画の有人月面着陸システムにSpaceXのStarshipを選出したことを発表しました。ところが、入札に参加していたBlue OriginとDyneticsは、評価方法に問題があったのではないかと、米国政府説明責任局に異議申し立てを行っています。

これにより、NASAはSpaceXに、有人月面着陸システムに関連する開発の中断を要請しています。米国政府説明責任局は2021年8月までに判断を下す見込みです。

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参考

STARSHIP SN15

NASA SUSPENDS SPACEX'S MOON LANDER CONTRACT AFTER RIVALS CHALLENGE ITS DECISION AT GAO