UAEの通信事業社YahsatがCobham SATCOMと次世代通信衛星の地上インフラ契約を発表【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/9/6〜9/12】
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UAEの通信事業社YahsatがCobham SATCOMと次世代通信衛星の地上インフラ契約を発表
アラブ首長国連邦(UAE)の通信事業社であるAl Yah Satellite Communications Company PJSC(SYMBOL: YAHSAT)が、デンマークのCobham SATCOMとパートナーシップを締結したと発表しました。
Cobham SATCOMは、Yahsatが今後打ち上げ予定の次世代通信衛星”Thuraya 4-NGS”の地上インフラおよびモバイルサービス用の端末を提供する予定です。Cobham SATCOMは、Yahsatの競合である英国のInmarsat Global Limitedや、米国のIridium Communications Inc.にも同様の技術提供をした実績がある企業です。
YahsatグループのCEOであるAli Al Hashemi氏は、今回のパートナーシップについて以下のコメントを発表しています。
Today’s announcement reinforces our ability to deliver the industry’s most diverse solutions and products to meet the current and future mobile satellite connectivity needs of our customers.
(訳:本日の発表は、お客様の現在そして今後の衛星接続のニーズを満たすために、業界で最も多様なソリューションと製品を提供する弊社のサービスを強化するものです。)
Yahsatは、Thuraya 4-NGSが2024年にサービス開始した後、15年間の設計寿命の間に年間4700万ドル(約52億円)の収益を上げる予定と発表しています。2021年第三四半期のアブダビ証券取引所(ADX)への上場を発表しているYahsat。今後の事業戦略に注目です。