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スペースデブリ追跡のLeoLabsがオーストラリアにレーダーを設置へ。地理的条件の良さが決め手【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/10/18〜10/24】

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10月19日、スペースデブリの検知サービスを提供する米国のスタートアップ企業LeoLabsが、オーストラリアに2台のレーダーを建設する計画を発表しました。

設置場所にオーストラリアを選んだ背景には、これまでLeoLabsがレーダーを設置していなかったアジア太平洋地域かつ南半球であるという地理的条件の良さがあったということです。

オーストラリア宇宙産業協会CEOのジェームズ・ブラウン氏は「LeoLabsをオーストラリアに迎えることができて嬉しく思います」と好意的なコメントを寄せています。

オーストラリアは、2018年に宇宙庁の設立を宣言し、国を上げて宇宙産業の参入に取り組んでいます。今後、オーストラリア政府や現地の宇宙ベンチャーと協業する可能性もあるのではないかと考えられます。

LeoLabsはアメリカやコスタリカにレーダーを設置しているほか、大西洋の中部に位置するアゾレス諸島にもレーダーを設置する計画を発表しています。オーストラリアの2台を含め、2022年にLeoLabsは6拠点に10台のレーダーを運用し、これまでは困難だとされていた、10cm以下のスペースデブリの追跡に取り組むとのことです。

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参考

LeoLabs Commits to Australia as Strategic Site for 6th Space Radar

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