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LeoLabsがさらに強固なSSAインフラ構築を目指し資金調達を発表【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/5/31〜6/6】

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LeoLabsがさらに強固なSSAインフラ構築を目指し資金調達を発表

地球低軌道の人工衛星やスペースデブリのマッピング及びスペースデブリの脅威から衛星を守る宇宙状況把握(SSA)サービスに取り組むLeoLabs, Inc.が、シリーズBラウンドの資金調達を実施し、6500万ドル(約71億円)を獲得しました。今回のラウンドには、Velvet Sea VenturesInsight Partnersが参加し、LeoLabsの累計調達額は1億ドル(約111億円)以上となりました。

LeoLabsは、シリコンバレーの研究機関”SRIインターナショナル”からスピンオフし、2016年に設立された宇宙ベンチャー企業です。共同創業者には、元NASA宇宙飛行士のEdward Lu氏も名を連ねています。2019年にはニュージーランド、2021年4月からはコスタリカにて、スペースデブリを監視するレーダーの運用を開始しています。

LeoLabsのCEOであるDan Ceperley氏は、今回の資金調達にあたり以下のコメントを出しています。

It sets the stage for the next phase of our growth as we build our team and our global footprint in the SSA domain. We now have the resources to accelerate the global deployment of next-generation radars for tracking small debris and satellites in LEO, and to expand development of our scalable LEO mapping and SSA platform.
(訳:今回の資金調達は、より多くの仲間創りとグローバル拠点の構築という、当社の成長の次のフェーズを体現するものです。我々は、地球低軌道上のスペースデブリや衛星を追跡するための次世代レーダーのグローバル展開と、地球低軌道マッピングと宇宙状況把握プラットフォームの開発に必要な資金を手にしています。)

LeoLabsは、地球低軌道には、2~10cmのサイズのスペースデブリが約25万個あると推定しています。しかしこのサイズのスペースデブリは、NASAをはじめとする国家機関のスペースデブリ監視サービスで把握できていません。

今後増えていく地球低軌道衛星にとって大きな脅威となるスペースデブリを監視するSSAインフラを強固にしていくLeoLabsに引き続き注目です。

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