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デブリ除去に向けて着々と…アストロスケールとニュージーランド政府が提携。Rocket Labとの共同プロジェクトも【宇宙ビジネスニュース】
【2021年11月15日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
11月11日、スペースデブリの除去サービス提供を計画するアストロスケールが、ニュージーランド政府のビジネス・イノベーション・雇用省と、デブリの軽減や宇宙の安全性と持続可能性の分野で協力するための覚書きを締結したと発表しました。
最初の取り組みとして、ニュージーランドに拠点を持つRocket Labとオークランド大学のTe Pūnaha Ātea宇宙研究所も加わり、デブリ除去に関する技術的要件や政策面の課題、コストの調査、最大3つの大型デブリを除去する戦略の策定を実施するプロジェクトが計画されています。
今回の覚書き締結がもたらすメリットについて、ビジネス・イノベーション・雇用省の副官長であるポール・ストックス氏は、こう説明しています。
「(アストロスケールとの協業は)ニュージーランドへ新たな商業機会を生み出し、人材開発の面でもスキルや能力開発などへ貢献するものだと考えています」
ニュージーランドがビジネス・イノベーション・雇用省の下に宇宙庁を設立したのは、2016年のことです。
近年、ニュージーランド宇宙庁は海外との連携に積極的で、2021年5月にアルテミス合意に参加したほか、宇宙状況把握サービスを提供する米国のスタートアップ企業・LeoLabsとプラットフォームの開発を目的とした複数年契約を締結しました。
ニュージーランド宇宙庁が自国の宇宙産業をどのように育成していくのかに注目が集まりそうです。
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