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調達額は宇宙分野で史上2番目。Blue Originらと宇宙ステーションを構築予定のSierra SpaceがシリーズAで1,600億円増資【宇宙ビジネスニュース】
【2021年11月22日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
11月19日、Sierra Space(シエラ・スペース)がシリーズAラウンドで14億ドル(約1,600億円)を増資しました。
同社によると、これは航空宇宙・防衛分野で過去2番目に大きな資金調達だといいます。出資をリードしたのはGeneral AtlanticとCoatue、Moore Strategic Venturesです。
Sierra Spaceは、航空機や宇宙船を開発するSierra Nevada Corporation(シエラ・ネヴァダ・コーポレーション、以下SNC)の宇宙部門を独立する形で2021年4月に設立された、SNCの完全子会社です。
開発中の再使用が可能な宇宙往還機「Dream Chaser ®(ドリーム・チェイサー)」は、2022年後半からISSへの物資補給ミッションに活用するためにNASAと数十億ドルの契約を結んでいます。
同社は、2021年10月にもBlue Originとともに民間宇宙ステーション「Orbital Reef(オービタル・リーフ)」を構築する計画を発表しています。
今回調達した資金は、Dream Chaser ®とOrbital Reefの重要な構成要素である「LIFE™」と呼ばれる3階建ての居住空間兼科学実験プラットフォームの開発に充てられます。
民間企業による地球低軌道の有人飛行が加速している様子がうかがえるニュースです。
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