OneWeb社、通信衛星900機の打ち上げ予定を600機に変更【週刊宇宙ビジネスニュース 12/10~12/16】
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OneWeb社、通信衛星900機の打ち上げ予定を600機に変更
OneWeb社は、全世界で高速インターネットの利用を可能にする、通信衛星コンステレーションを構築しようとしている会社です。
今回、代表のGreg Wyler氏から、コンステレーション衛星を900機打ち上げる予定から600機に減らすを言う発表がありました。
開発コストはかさんでいるものの、600機あれば十分な通信ネットワークができるため、特に問題はないとのことです。
具体的に、1機のコストがいくらで、衛星の数が減ることでどのくらいのコスト削減になっているのかは語られていませんが、合計のコストは下げられているようです。
先日Softbankの端末で通信障害が起き、日本以外でもかなり広い範囲で影響がありました。通信環境は生活のインフラとして、途絶えてしまった時の影響力が計り知れないと実感できた出来事だったかと思います。原因は設備交換時の不具合ということでしたが、新しく構築されるサービスでも、通信ネットワークに求められるのは、できるだけ不具合のない安定した通信環境であることです。OneWebの通信ネットワークのサービス開始は今のところ2020年以降になる予定です。いかに不具合なく高速インターネットを確立するのか期待が高まります。
また、通信衛星というと、66機目のイリジウム衛星が年末に打ち上げ予定となっています。イリジウム衛星を使った通信サービスも、専用端末があれば世界どこでも通信ができるようになるサービスの1つです。
OneWebが構築しようとしている通信ネットワークは、イリジウム衛星に対してどのように差別化していけるか、ということも気になるところです。
参考
・OneWeb scales back baseline constellation by 300 satellites