ニュース
新型ロケットの開発を加速する17.7億円をインターステラが調達。メディア事業のINCLUSIVEやサイバーエージェントらが出資【宇宙ビジネスニュース】
【2021年12月20日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
12月18日、小型ロケットの開発に取り組むインターステラテクノロジズ(以下IST)がシリーズDラウンドで17.7億円を調達したと発表しました。
出資したのは、11月にISTのマーケティングパートナー契約を結んだINCLUSIVEや広告事業やゲーム事業を営むサイバーエージェント、7月に打ち上げられたMOMO7号機のネーミングライツを取得したサンコーインダストリーら個人投資家を含む9団体です。
INCLUSIVE 代表取締役社長の藤田誠氏は、
「我々はインターステラテクノロジズと共に広告&エンターテイメント、衛星データ利活用領域で既存の『宇宙事業』イメージを塗り替えていきます。」
とコメントしていることから、ロケットの打ち上げ機会を活用したエンターテイメントや広告事業は今後も拡大させていく方針がうかがえます。
ISTによると、今回調達した資金は、2023年度に打ち上げが予定されている軌道投入ロケットZEROの開発をさらに加速させるための研究開発、設備投資、人材採用、材料費等に充てるということです。
ISTは人材採用に力を入れていて、従業員数は1年半で倍にあたる約70人にまで増えました。今後も採用を続けていく考えで、大阪や名古屋で会社説明会が開催される予定です。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
宙畑編集部
ISTに「キットカット受験応援CP」生みの親、高岡浩三氏がアドバイザーとして参画【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/7/19〜7/25】
宇宙ビジネス
井上榛香
「小型ロケット事業は次の段階へ」ロケットベンチャー最前線、インターステラテクノロジズの現在地
今週の宇宙ニュース
ニュース
宙畑編集部
Rocket Labが宇宙用太陽電池セル・パネル業界大手のSolAeroを買収。加速する垂直統合型ビジネスモデル【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
5500万平方キロメートル以上のエリアを毎日観測可能に。大手宇宙技術企業MDAによるSAR衛星データ事業にICEYEが参画した「CHORUS™」とは【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
ミュンヘン工科大学発ロケットベンチャーIsar Aerospaceの初打ち上げにドイツ政府ら7機の衛星が搭載へ【宇宙ビジネスニュース】
参考
【プレスリリース】シリーズDラウンドで17.7億円を調達、藤田誠氏(INCLUSIVE株式会社)、株式会社サイバーエージェントらが出資