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宇宙で実験や材料製造ができる衛星を開発中のElevationSpaceにJAXAにて再突入技術開発を主導した渡邉泰秀教授が参画【宇宙ビジネスニュース】
【2022年1月5日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
12月27日、宇宙の微小重力環境を活かした研究や高品質材料の製造が可能な小型宇宙利用プラットフォーム「ELS-R」の開発を進めるElevationSpaceの技術顧問に愛知工業大学の渡邉泰秀教授が就任したことが発表されました。
渡邉教授はJAXAにて大気圏再突入技術の研究開発に従事し、ISSから離脱したこうのとり(HTV)から放出して物質を地上で回収する小型カプセルの開発を主導した人物です。
JAXAによる小型カプセルの回収は、2018年に実施され、日本で初めてISSから人が登場する輸送機を経由せずに物資を回収したプロジェクトとなりました。
ElevationSpaceは、超小型衛星技術の研究を行う東北大学の桒原研究室の知見を活かして小型宇宙利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。
ELS-Rは軌道上で実験や材料の製造を終えた後、成果物を地上で回収する想定です。そのためサービスの実現には大気圏で燃え尽きずに、地上で回収できる大気圏再突入技術が欠かせません。
プレスリリースによると、ElevationSpaceは2023年に打ち上げを予定している技術実証機で、大気圏再突入技術の獲得を目指すといいます。
今回、大気圏再突入技術に知見が深い渡邉教授が技術顧問として加わったことにより、ELS-Rの開発に向けて大きく前進したと言えるのではないでしょうか。
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