小型ロケット打ち上げ企業のAstraがLeoStellaへ電気推進エンジンを提供する契約を発表【宇宙ビジネスニュース】
【2022年4月18日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
小型ロケット打ち上げ企業のAstraがLeoStellaへ電気推進エンジンを提供する契約を発表
小型ロケット打ち上げ企業のAstra Space (Nasdaq: ASTR) が、小型衛星開発企業のLeoStellaに、小型衛星用スラスタAstra Spacecraft Enginesを納品する契約を締結したと発表しました。契約金額やスラスタの納品数は不明ですが、2022年後半から2023年にかけて納入予定とのことです。
Astraは2016年に創業し2021年11月に小型衛星の軌道投入に成功しています。2021年6月には電気推進エンジンの開発に取り組んでいるApollo Fusionを5000万ドル(約55億円)で買収し、独自の電気推進スラスタ開発に取り組んできました。
LeoStellaは、Thales Alenia SpaceとBlackSkyの合弁企業であり、小型衛星を低コストで設計及び製造しています。今回の契約により提供されるAstraの小型衛星用スラスタは、LeoStellaのさまざまな小型衛星に搭載され、ロケット打ち上げ後の軌道調整に活用される予定です。
Astraの製品管理部門長であるMike Cassidy氏は、今回の契約について以下のコメントを発表しています。
Their vision to deploy reliable, cost-effective satellites aligns closely with Astra’s and demonstrates the innovative forces at work to expand and accelerate access to space.
(訳:信頼性が高く費用対効果が高い小型衛星を配備するというLeoStellaのビジョンは、Astraのビジョンと一致しており、宇宙空間へのアクセスを加速するための革新的な技術を実証していきます。)
2021年7月にNASDAQに上場したAstraは2022年3月の決算発表で、ロケット打ち上げ事業のみならず、宇宙技術のコア部分の製品化まで事業拡大していくと発表しています。
Astraの技術が今後も様々な製品に利用されていく点に注目です。
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