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UAEの宇宙飛行士、2023年にISSに初の長期滞在へ。Axiom Spaceが座席を提供【宇宙ビジネスニュース】
【2022年5月2日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月29日、アラブ首長国連邦(UAE)は、ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)とISSへの商用宇宙飛行サービスの提供を手掛けるAxiom Spaceが提携し、MBRSCの宇宙飛行士がISSに182日間滞在する計画を発表しました。打ち上げは2023年に予定されています。
Axiom Spaceは同社が購入していたロシアのソユーズロケットの座席をNASAに提供した代わりに、NASAが商業宇宙船の座席を提供する契約を締結していました。その座席がMBRSCの宇宙飛行士に提供される見込みです。
MBRSCは2019年9月に初めて宇宙飛行士をISSに送り込みました。その際の滞在期間は8日で、今回発表されたISS滞在計画は同国初の長期滞在となります。
打ち上げやISS滞在に向けた訓練は、NASAの協力により進められます。現在、MBRSCの4名の宇宙飛行士がNASAのジョンソン宇宙センターで訓練を受けているところだと言います。
MBRSCのハマド・オバイド・アル・マンスーリ総裁は、
「6ヶ月というミッション期間によって、宇宙でより深く、より高度な実験を行うことができるようになります」
と長期滞在の意義について言及しました。MBRSCによると、これまで10か国がISSの長期滞在を実施しており、UAEは11か国目となる予定です。
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参考
MBRSC signs agreement to send Emirati astronaut to International Space Station for 182 days