Rocket LabがNASAの地球大気変動研究ミッションの太陽電池パネルを開発する企業として採択【宇宙ビジネスニュース】
【2022年6月13日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
Rocket LabがNASAの地球大気変動研究ミッションの太陽電池パネルを開発する企業として採択
小型ロケット開発企業であるRocket Lab(Nasdaq: RKLB)が、NASAの地球の大気変動を研究することを目的とした地球物理探査ミッションGLIDE(Global Lyman-Alpha Imager of Dynamic Exosphere)で開発予定の探査機に搭載する太陽電池パネルを開発する企業として、ミッションの主契約社であるBall Aerospaceから採択されました。
太陽電池パネルには、Rocket Labが2021年に買収したSolAero Holdingsが培ってきた高効率で耐放射線に優れた太陽電池が、炭素繊維複合材料を活用したパネルに敷き詰められる予定です。
Rocket Labの創業者兼CEOであるPeter Beck氏は、以下のコメントを発表しています。
I am grateful to our partners at Ball Aerospace for selecting Rocket Lab and excited to be working with them to support NASA’s Heliophysics missions to deliver advanced science.
(訳:Rocket Labを採択してくれたBall Aerospaceに感謝するとともに、彼らと協力してNASAの地球物理探査ミッションをサポートし科学の発展に貢献できることが楽しみです。)
Rocket Labは、宇宙ソフトウェア開発企業や太陽電池パネル開発企業など、これまでに3社の買収を行っています。買収した宇宙企業の強みを活かして着実に事業拡大していくRocket Labに引き続き注目です。
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参考記事
Rocket Lab selected by Ball Aerospace to Power NASA’s GLIDE Spacecraft