ワープスペースが衛星間光通信によるデータ中継サービスにおいてAWSのサービスの活用を発表【宇宙ビジネスニュース】
【2022年7月25日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
ワープスペースが衛星間光通信によるデータ中継サービスにおいてAWSのサービスの活用を発表
小型衛星を活用した宇宙空間での光通信サービスの実現を目指すワープスペースが、同社が開発中のネットワークシステム開発のサポートのために、Amazon Web Services (以下:AWS)のサービスを活用すると発表しました。
ワープスペースは、小型中継衛星を地球中軌道に投入し、衛星間光通信を用いて宇宙と地上をつなぐネットワークシステムWarpHub InterSatを開発しています。ワープスペースが具体的に活用するのは、AWSのAmazon EKSやAmazon Auroraといったマネージドサービス(サービスの利用に必要なソフトウェアの導入や管理などの一部をアウトソーシング出来るサービス)です。
本発表に関して、ワープスペース代表取締役CEOの常間地悟氏に、以下のコメントを頂きました。
―複数あるクラウドサービスの中から、AWSを採用するに至った一番の理由は何でしょうか?
技術的な強みはもちろんのこと、衛星事業者が直面する課題をよく理解している点が一番の理由です。必要なタイミングで我々とのコミュニケーションに時間を割くことを惜しまない、サポーティブでアグレッシブなスタンスが我々にとって非常に心強いです。
―AWSと接点を持つことになったきっかけは何でしょうか?
昨年ドバイで開催された第72回国際宇宙会議(IAC)にて、AWSのClint Crosier氏にお会いしたのがきっかけです。その時から「我々はワープスペースに対してどんな協力が出来るだろうか?」と常に気にかけてくれました。
―今後、AWSのサービスを活用していく上でどのような点に期待していますか?
ワープスペースの光通信サービスは、クラウドやデータセンターを利用したアーキテクチャ設計になります。我々がユーザーとしてAWSのクラウドを活用しインテグレーションさせていく上で、様々なサポートが活用可能な点に期待しています。
ワープスペースは、同社の光通信サービスを構成する初号機衛星LEIHOの打ち上げを2024年後半に予定しています。AWSというITジャイアントによる支援を受けながら事業開発を進めるワープスペースに引き続き注目です。