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市場規模は2兆円超?通信衛星大手EutelsatとOneWebが経営統合。GEO・LEOコンステを組み合わせ事業拡大を図る【宇宙ビジネスニュース】

【2022年8月1日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

7月26日、フランスの大手通信衛星事業社であるEutelsat Communications(以下Eutelsat)は、通信衛星コンステレーション事業に取り組むベンチャーOneWebと経営統合を視野に入れた覚書に調印したと発表しました。

OneWebの株主には、拡大後の株主資本の50%に相当するEutelsatの新株2億3000万株が割り当てられることになります。

Eutelsatは1977年に設立された企業で、現在は静止軌道(GEO)に36機の通信衛星を保有しています。同社は、2021年5月に5億5,000万ドル(約601億円)をOneWebに出資しています。

OneWebは地球低軌道(LEO)上に428機の通信衛星を有しています。2020年に破産申請をしたことが報道されましたが、その後保護状態を脱し、同年11月にインドの大手通信企業Bharti Globalと英国政府による買収の手続きが完了。2022年6月には、衛星通信を活用した商用旅客機の機内Wi-Fi接続試験に成功したことを発表していました。

Eutelsatの会長を務めるドミニク・ディンニン氏によると、GEOの衛星コンステレーションとLEOのコンステレーションを組み合わせた事業展開は世界初。プレスリリースでは、B to BとB to Cの通信市場は今後 10 年間でそれぞれ 3 倍、5 倍に成長し、2030 年までに合計で約 160 億ドル(約2兆1300億円)に達すると予測されていて、GEO衛星とLEO衛星の活躍が期待されているといいます。

OneWebの取締役会長であり、Bharti Enterprisesのファウンダー兼会長のスニル・バルティ・ミッタル氏は、

「新興国で通信を提供するという先駆的な役割を果たした経験から、未接続の人々に通信を提供できる可能性に興奮しています。EutelsatとOneWebの統合は、ユニークなGEOとLEOの組み合わせと同様に、その方向性(未接続の人々に通信を提供する)において重要な進展です」

とコメントしています。

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参考

Eutelsat and OneWeb to combine: a leap forward in Satellite Connectivity

OneWeb and Eutelsat merger sets up a European satellite internet giant to take on SpaceX, Amazon

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