宙畑 Sorabatake

宇宙ビジネス

いよいよ!NEDO Supply Chain Data Challengeの最終選考会開催!

衛星データやその他のデータを用いてサプライチェーンを可視化するアプリケーションを作成するコンテストNEDO Supply Chain Data Challengeの最終選考会が12月12日(月)に行われます。

(1)NEDO Supply Chain Data Challengeとは?

「NEDO Supply Chain Data Challenge」は、衛星データを用いたサプライチェーンの高度化を実現するアイデア案・システムのプロトタイプを募集し、それらの事業化プランを練る、新しいビジネスコンテストです。

技術・ソリューションの提案(アイデア部門)と試験実装(システム開発部門)の2つの部門に分かれており、それぞれ一次審査を通過すると専門家によるメンタリングが入り、さらなるアイデアのブラッシュアップが図られます。

防災科学技術研究所見学の様子
プレゼン実技演習の様子

(2)最終選考会概要

2022年12月、一次審査を通過し専門家とのブラッシュアップを重ねてきた応募者たちがプレゼンを行う最終選考会が実施されます。

【最終選考会概要】
・日時:2022年12月12日(月)10:00~17:45
・主催:経済産業省 製造産業局 宇宙産業室
   研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)イノベーション推進部

・アイデア部門
テーマ:人工衛星データなどの利活用により、サプライチェーンマネジメントにおける課題の解決を可能とする技術・ソリューションに関するアイデア
賞金: 1位:100万円 2位:50万円 3位:30万円

・システム部門
テーマ1:港湾におけるコンテナ物流の渋滞に起因するサプライチェーンへのインパクト推定と可視化サービスの提供
テーマ2:大規模風水害などの災害に起因するサプライチェーンへのインパクト推定と可視化サービスの提供
賞金: 1位:1,000万円 2位:500万円 3位:300万円

オンライン視聴などの詳細情報は以下のサイトからご確認ください。
https://supplychain-data-challenge.nedo.go.jp/

(3)最終選考会の参加者はどんな人?

総応募数84件のうち最終選考会に臨む参加者は、アイデア部門で8者、システム部門で12者です。

通過者のバックグラウンドは、国内のIT企業や気象ベンチャー、大学職員、学生、個人など多岐にわたり、国内のみならずインドネシアの通過者も参加しています。

提案内容に関しても、各通過者が従事する業界の特徴が色濃く出ており、最終選考会での盛り上がりが期待できます!

提案タイトルは以下の通りです!

【アイデア部門】
①港湾滞貨指数:海上サプライチェーンマネジメントにおける港湾滞貨ステータス手法
②広島における衛星データを用いた牡蠣筏自動検出による船舶航行に関わる安全管理と牡蠣の生産管理
③Containow
④衛星データと災害シミュレーションを組み合わせた災害低リスクなサプライチェーンのソリューション事業
⑤国内樹木伐採情報の可視化と連携した、木材管理システムの構築
⑥衛星データを用いて違法な残土を発見するサービス「残土発見くん」
⑦衛星レコメンドサービス
⑧SAR衛星データとAIを活用した農作物のサプライチェーン最適化技術

【システム開発部門テーマ1 港湾】
⑨代替データを用いたコンテナ物流停滞による経済波及影響の速報値提供サービス
⑩プlatform for プrocurement and プroduction
⑪港湾混雑指数:港湾チェーンマネジメントのためのスマート混雑モニタリング及びマネジメントシステム
⑫衛星データによる自然災害検知及び交通事故防止をベースにした、最適物流経路の推定と港湾パフォーマンスのインパクト測定のための緊急時リソース計画システム
⑬SAR衛星データとAIによる港湾渋滞の可視化によるサプライチェーン効率化
⑭物流ネットワークの波及効果を考慮した 港湾の混雑状況および取引量の時系列推定・予測・学習システム

【システム開発部門テーマ2 災害】
⑮洪水ハザードマップと人工衛星データ・AI技術を用いたサプライチェーンの影響可視化サービス
⑯災害リスクがサプライチェーンに与えるインパクト評価のためのグローバルネットワークデータの構築と物流・人流クラウドサービスの提供
⑰風水害の経済損失モニタリングシステム
⑱SAR衛星データとAIを用いた災害状況の可視化と、サプライチェーン維持の支援
⑲災害の緊急・予測ツールボックス
⑳大規模風水害時のマルチスケール・サプライチェイン・マッチング

(4)まとめ

「NEDO Supply Chain Data Challenge」の概要と最終選考会の参加者に関してご紹介してきました。本イベントは、衛星データを用いたサプライチェーンの高度化という「宇宙×物流」に焦点を当てた初めてのビジネスコンテストであり、各業界から大変注目を集めています。

物流の可視化に興味がある業界関係者の方や、衛星データを活用したアプリの開発などに興味がある方は、ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?

オンライン視聴は以下のYouTubeからご覧ください!