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欧州の新型ロケット「ヴェガC」の打ち上げが失敗。地球観測業界への影響は?【宇宙ビジネスニュース】
【2022年12月26日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
12月21日(日本時間)、アリアンスペースはギアナ宇宙センターから、ヴェガCロケットによるVV22ミッションの打ち上げを実施しましたが、第2段エンジン点火後に異常が発生し、搭載衛星の軌道投入に失敗したことを発表しました。
ヴェガCは2022年7月に初打ち上げが成功したばかりの新型ロケットです。
今回はエアバスの地球観測衛星Pléiades Neo(プレアデス・ネオ)コンステレーションを構成する最後の2機にあたる5号機と6号機が搭載されていました。
アリアンスペース社とESAは、原因の調査などを行う調査委員会の設置を決めました。現時点では調査やヴェガCの打ち上げ再開までにかかる期間は不明です。
ESAと欧州委員会は、不具合により観測を終了したSAR衛星Sentinel-1Bの後継機であるSentinel-1Cを2023年前半にヴェガCで打ち上げる計画を発表していました。
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宙畑編集部
欧州のSAR衛星「Sentinel-1B」、復旧困難で観測終了。ESAは後継機の打ち上げを前倒す予定【宇宙ビジネスニュース】
同じくSAR衛星で2014年に打ち上げられたSentinel-1Aは、7年の設計寿命をすでに超えていますが、今後数年間は使用できると予想されています。高頻度な観測の実現のためにもESAはSentinel-1Cを出来る限り早く打ち上げたい考えで、ヴェガCの調査結果と今後の展開に注目が集まりそうです。
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