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NASAらが開発した水面の標高を観測する衛星「SWOT」が宇宙へ。気候変動の影響分析や災害の評価に貢献【宇宙ビジネスニュース】
【2022年12月26日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
12月16日、NASAとフランス国立宇宙研究センター(CNES)が主導し、カナダ宇宙庁とイギリス宇宙庁が参画する「Surface Water and Ocean Topography(次世代衛星高度計ミッション、通称SWOT)」がSpaceXのFalcon9で打ち上げられました。
SWOTの目的は海面や陸水の標高の観測です。少なくとも21日に一度、南緯78度から北緯78度の間の地球の全表面を観測できます。
NASAによると、これまで研究者が信頼できるデータを取得できているのは世界中の湖のうち数千カ所程度だったものが、SWOTにより数百万カ所に増えると見られています。
SWOTが取得するデータは、海が気候変動に与える影響、つまり温暖化が湖や川、貯水池に与える影響や洪水などの災害に備えるための地域社会のあり方についての研究につながります。さらに、研究者や政策立案者、資源管理者が、洪水や干ばつなどの評価や計画をより良くするのにも役立てられるでしょう。
Falcon9から分離された後、SWOTは良好な状態であることが確認されています。今後は一連の確認作業と校正が行われ、データの収集は約半年後に開始される予定です。
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