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Northrop GrummanとIHIが宇宙における安全保障分野での協業を発表。宇宙状況監視用の衛星提供等を目指す【宇宙ビジネスニュース】
【2023年3月20日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
3月15日、IHIとアメリカの大手航空宇宙・防衛メーカーNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)が、宇宙における安全保障への貢献を目的とした連携、協業する覚書を締結したことを発表しました。
Northrop Grummanは10年以上にわたり、宇宙環境を監視し,軌道上物体の探知・識別等を支援する地上および衛星製品を提供し続けてきた実績がある企業で、IHIは10年以上にわたり自社設備を利用して、宇宙状況監視サービスを行っている実績があります。
連携の背景について、IHI航空・宇宙・防衛事業領域 並木文春 副領域長兼IHIエアロスペース社長は、「昨今、他国の軍事状況や能力把握のため、様々な試みが行われており、安全保障上の脅威となっている。 宇宙においても、不審衛星の識別と脅威把握は喫緊の課題と認識している」と説明しています。
日本においても、2022年12月に制定された「国家安全保障戦略」や「国家防衛戦略」では、持続的な経済活動と安全保障の双方の観点から、宇宙領域把握の体制強化や,宇宙状況監視衛星の必要性が明記されました。
今回の連携により、IHI はNorthrop Grummanの既存の衛星バスを利用して、宇宙状況監視等に求められる日本向けの衛星の提供を目指すということです。
長年の実績とノウハウを持つ2社の連携に注目が集まりそうです。
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参考
ノースロップ・グラマンと小型・高機動人工衛星の協業に関する覚書を締結~ 安全・安心な宇宙利用に向けて,宇宙における安全保障への貢献を目指す ~