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H-IIAロケット47号機の打ち上げを8月以降に延期。H3ロケット打ち上げ失敗の原因究明が急がれる【宇宙ビジネスニュース】
【2023年4月3日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
3月31日、JAXAは2023年度初めに予定していたX線分光撮像衛星(XRISM)と小型月着陸実証機(SLIM)を搭載するH-IIAロケット47号機の打ち上げ時期を変更し、月軌道投入可能期間となる8月以降で調整する方針を発表しました。
JAXAによると、SLIMは月へ向かう軌道に投入できる期間が限られるとともに、月へ向かう関係から通常より多い推進薬の充填が必要であるため、打ち上げ準備作業を3月にも開始する計画でした。
JAXAは3月7日に実施されたH3ロケット試験機1号機の打ち上げが失敗した原因がH-IIAロケットへ技術的に影響を及ぼすのか詳細な評価を行ったうえで、H-IIAロケット47号機の打ち上げに挑む考えです。
そのほか2023年度には、H-IIAロケットでは情報収集衛星光学8号機、H3ロケットでは先進レーダ衛星「だいち4号」や準天頂衛星5号機、Xバンド防衛通信衛星3号機の打ち上げが計画されていました。これらの衛星の打ち上げ時期の遅れも懸念されます。
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