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月面探査機「SLIM」搭載、H-IIAロケット47号機の打ち上げが成功。2024年初頭に月着陸へ【宇宙ビジネスニュース】

【2023年9月7日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

9月7日8時42分11秒、種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機が打ち上げられ、搭載されていたX線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」の分離の成功が確認されました。

Credit : 三菱重工
H-IIAロケット47号機の打ち上げの様子 Credit : 三菱重工

さらに、XRISMは太陽捕捉制御と太陽電池パドルの展開が完了、SLIMは太陽捕捉制御が完了したことが確認されています。

X線分光撮像衛星「XRISM」の概要 Credit : JAXA

X線分光撮像衛星「XRISM」は、高温プラズマのX線精密分光撮像を通じて、物質やエネルギーの流転を調べ、天体の進化の解明を目指す衛星です。2016年に打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」が姿勢制御系の不具合により喪失したことを受け、JAXAは原因究明を行い、再発防止策に基づいて開発されました。

小型月着陸実証機「SLIM」は、月へのピンポイント着陸技術の実証と軽量な月惑星探査機システムを実現して月惑星探査の高頻度化に貢献することを目的としています。SLIMには、移動技術の工学実証を目的としたロボット「LEV-1」と二輪走行が可能な変形型月面ロボット「LEV-2」(愛称SORA-Q)が搭載されていて、月面探査が行われます。

SLIMの月着陸は2024年1〜2月頃に実施される予定です。

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参考

X線分光撮像衛星(XRISM)及び 小型月着陸実証機(SLIM)の打上げ結果について

X線分光撮像衛星(XRISM)の太陽捕捉制御及び太陽電池パドルの展開完了について

小型月着陸実証機(SLIM)の太陽捕捉制御完了について

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