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イタリアの地球観測プログラム「IRIDE」、伊ベンチャーが契約を受注。新型コロナ・経済再生政策の一環で【宇宙ビジネスニュース】
【2023年4月10日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月5日、小型衛星の打ち上げアレンジや軌道投入を行うイタリアのベンチャー企業D-Orbitがイタリア政府の地球観測プログラム「IRIDE」において、SAR衛星1機の提供および運用管理を行う契約をESAと締結したことを発表しました。
契約金は2600万ユーロ(約37億8000万円)です。SARセンサはイタリアとオランダに拠点を置く地球観測用のレーダーセンサの開発企業MetaSensingが開発を担います。
今回D-Orbitが受注した契約は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により影響を受けた経済の再生を目指す政策「再興・回復のための国家計画(PNRR)」の枠組みのもとで進められます。PNRRは、デジタル化の一環として、宇宙分野に約20億ユーロを割り当てています。
IRIDEプログラムでは、2025年から2026年にかけて衛星コンステレーションを構築する予定で、データはインフラや気象のモニタリングに使用するほか、新興企業や中小企業にも提供される見込みです。
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