ニュース
Axiom SpaceがシリーズCで510億円を調達。顧客との契約累計額は3200億円超え【宇宙ビジネスニュース】
【2023年8月28日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
8月21日、ISSへの商業宇宙飛行サービスを提供しているAxiom SpaceがシリーズCラウンドで3億5,000万ドル(約513億円)を調達したことを発表しました。
Axiom Spaceによると、この金額は2023年に民間宇宙企業が調達した資金額でSpaceXに次いで大きい額だといいます。
今回のラウンドのリードインベスターは、サウジアラビアのAljazira Capitalとヘルスケア事業を中心に投資する韓国のBoryungです。投資家からの累計調達額は5億500万ドル(約740億円)以上、顧客との契約金の総額は22億ドル(約3222億円)以上を達成しました。
Axiom Space のCEO兼社長であるマイケル・スフレディーニ氏は「私たちは、今後10年間で数十億ドルの需要が見込まれる医療、材料科学、軌道上インフラのイノベーターに貢献するために努力しています」と述べています。
Axiom Spaceが建設する宇宙ステーション「アクシオム・ステーション」の最初のモジュールは2026年までに打ち上げられる予定です。NASAがISSを退役させる計画となっている2031年までに、アクシオム・ステーションはISSから切り離され、独立して運用されます。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
ポーランド、Axiom Spaceとの提携で宇宙飛行士をISSへ【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
Axiom Spaceが宇宙滞在を実現する政府向けプログラムを発表。ISS参加国以外の宇宙飛行士誕生に期待【宇宙ビジネスニュース】
今週の宇宙ニュース
ニュース
アラブ首長国連邦の宇宙センターと顕微観察装置を開発するIDDKが提携。宇宙バイオ実験サービスを提供へ【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
衛星のモニタリングサービスを提供する豪スタートアップHEOがシリーズAで約11億円を調達【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
アクセルスペースとストックフォト運営のアマナイメージズが提携。ビジュアル素材としての画像活用も期待【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
史上4カ国目!インドのチャンドラヤーン3号が月面着陸に成功【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
Sierra SpaceとRedwireが提携。商業宇宙ステーションにおけるバイオ研究を支援。ISSで実績がある実験装置の提供も【宇宙ビジネスニュース】
参考
Axiom Space Raises $350M at Series-C Close with $2.2B+ in Customer Contracts