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アストロスケールが米宇宙軍から衛星の燃料補給技術の開発を受注。技術力やセキュリティ体制に強み【宇宙ビジネスニュース】
【2023年10月2日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
9月19日、アメリカ宇宙軍がアストロスケールの子会社Astroscale U.S.に衛星の燃料補給技術の開発を2,550万ドル(約38億円)で発注したことを発表しました。Astroscale U.S.は2026年までに燃料補給機の試作をアメリカ宇宙軍に提供する予定です。
衛星の燃料補給サービスを巡っては、2020年に大手航空宇宙企業Northrop Grummanの子会社SpaceLogisticsが軌道上の衛星の寿命延長に業界で初めて成功したほか、複数の企業がサービス開発に取り組んでいます。
そのような状況下で、なぜアストロスケールがアメリカ宇宙軍に選ばれたのでしょうか。アストロスケールホールディングスの創業者兼CEOの岡田光信氏は、デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d」が模擬デブリの捕獲に成功し、非協力物体(ランデブドッキングするための能力・機器を有さない物体)にドッキングする技術を実証したことを例に挙げて「技術面が評価されたのではないでしょうか」と説明しました。加えて「セキュリティの体制も評価されています」と述べました。
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