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有人月面着陸に挑む「アルテミスⅢ」の実現は2027年初頭か。米会計検査院が発表【宇宙ビジネスニュース】
【2023年12月4日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
11月30日にアメリカ会計検査院(Government Accountability Office,通称GAO)が公開したレポートで、アルテミス計画の第3弾「アルテミスⅢ」の有人月面着陸が計画していた2025年に実施される可能性が低いという見方を示しました。
SpaceXが開発する大型ロケット「Starship」は、NASAから選定され、月着陸船としても使用される予定です。GAOはレポートで、SpaceXの有人月面着陸システムやAxiom Spaceによる船外活動服をはじめとする有人月面着陸の主要なシステム開発がNASAのプログラムにかかる平均的な期間と同じ期間がかかる場合、アルテミスⅢは2027年初頭に実施される可能性が高いと述べています。
一方、中国は2030年までに有人月面着陸を行う計画を発表しています。月面開発や探査における中国の存在感が高まりつつあるなか、アメリカがどういう動きを見せていくのかに注目が集まりそうです。
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参考
NASA Artemis Programs:Crewed Moon Landing Faces Multiple Challenges