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IDDKが2.4億円を調達。宇宙バイオ実験プラットフォームの実証実験を2024年に実施予定【宇宙ビジネスニュース】
【2023年12月18日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
12月4日、宇宙バイオ実験サービスを手掛ける日本のベンチャー企業IDDKは、2.4億円を調達したと発表しました。
IDDKは、光学技術と半導体技術を組み合わせた顕微観察技術(MID)を開発。この技術を用いて、宇宙ステーションや人工衛星における微小重力環境下で使用される宇宙バイオ実験装置の開発を進めています。今回調達した資金は、次世代MIDの開発や体制強化に用いられます。
IDDKは2017年に設立されたベンチャー企業です。2020年には大日本印刷や東芝などから資金調達を実施しました。2021年には小型宇宙利用プラットフォームを開発する東北大学発のベンチャー企業ElevationSpaceとも提携することを発表。
さらに2022年12月にはイギリスの宇宙ベンチャー企業Space Forgeと業務提携、2023年8月にはアラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)と宇宙バイオ実験に関する戦略的提携を締結し、海外の企業や機関とも連携しています。
今回の資金調達についてIDDK代表取締役社長・上野宗一郎氏は
「国内外のパートナーと共に、日本発の民間主導の宇宙バイオ実験プラットフォームの構築と事業展開を進めていきたいと考えております」
と意気込みを述べました。
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