宙畑 Sorabatake

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NASA、商業宇宙ステーションOrbital ReefとStarlabの開発に総額約144億円を追加で支援【宇宙ビジネスニュース】

【2024年1月8日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

1月5日、NASAはISSの後継として期待される商業宇宙ステーションの開発企業であるBlue Originに4200万ドル(約60.7億円)、Nanoracks・Voyager Spaceに5750万ドル(約83.2億円)を追加で投じることを発表しました。

NASAは2021年12月に独自に宇宙ステーションの開発に取り組む企業としてBlue Origin、Nanoracks・Voyager Space、Northrop Grummanの3者を選定し、総額4億1560万ドル(約600億円)を支援することを決めていました。

国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会会議資料より Credit : 国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会

3者はそれぞれのパートナー企業と開発を進めていたものの、Northrop Grummanは商業宇宙ステーション開発計画を中止して、NanoracksとVoyager Spaceらが開発する「Starlab」への参加を決めました。

今回の追加資金の投入は、Northrop Grummanらの変更を受けて、2者へは新たな開発や実証のマイルストーンを課すとともに、余剰した資金を2者に振り分けたものだとNASAは説明しています。

累計の支援額はBlue Originが1億7200万ドル(約248.8億円)、NanoracksとVoyager Spaceらは2億1750万ドル(約314.6億円)となりました。

また、NASAは別の枠組みの下で商業宇宙ステーションの開発に取り組んでいるAxiom Spaceとも契約内容の追加を交渉していることを明らかにしました。

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参考

NASA Adjusts Agreements to Benefit Commercial Station Development

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