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清水建設とJAXA、将来のロケット用大型タンクへの適用を目指して積層造形技術の共同研究を本格化【宇宙ビジネスニュース】
【2024年1月15日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
清水建設とJAXAによる「金属積層造形を用いたロケット液体燃料タンク製造技術」に関する共同研究の第1ステージとして積層造形技術の基礎的な成立性を確認できたため、将来の大型タンクへの適用に向け、サブスケール供試体の試作に向けた検討をスタートすることを発表しました。
この活動は、国が主導する次期基幹ロケットの初号機打ち上げを2030年頃に、民間が主導する新たな宇宙輸送システムの実用化を2040年頃に実現することを目標に、システム技術や要素技術の研究開発を進める「革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラム」のオープンイノベーションによる共創体制の枠組みのもとで実施されているものです。
今回発表された共同研究は、ロケット構造の抜本的な低コスト化を実現するため、清水建設が保有する金属積層造形のWAAM技術(アーク溶接による溶接ビードをロボットアームにより積層することで、立体的な造形を達成する技術)と、JAXAが保有する宇宙輸送システム技術を組み合わせることで、アルミ合金製液体燃料タンクなどの大型構造体を低コストかつ短期間で製造する技術の確立を目指しています。
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