宙畑 Sorabatake

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アメリカ政府一部機関が停止、宇宙産業への影響は 第39回「今週のSPACE ENGLISH」

アメリカの国家機関の一部機能停止、Maxer TechnologiesのRSGSからの撤退、ロシアの新しいロケット発射場の建設は難航…。あらゆる問題をそれぞれどのように解決していくのか、注目です。

英語が苦手で最新の宇宙ビジネス情報をキャッチするのに四苦八苦。そんな宙畑編集部員TN.と一緒に、宇宙ビジネスで使用される英単語を学ぶ本連載。

今週は、1/26~2/1の7日間で『SpaceNews』内で頻繁に出現した英単語(※これまでに同連載でご紹介した英単語を除く)を5個ご紹介します。

今回から原文の記事について、記者(TOEIC600点)が読むのにかかった時間と記者の私見による難易度を三ツ星で記載しています。

読者の皆様もお時間のある時にぜひぜひ英語で生の情報を得ることにチャレンジしてみてください!


それではさっそく、Let’s 今週のSPACE ENGLISH!!
   

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
集計対象記事:『SpaceNews』で該当期間に公開された記事のすべて
集計期間:2019/1/26~2019/2/1

※()内の数字は該当期間の登場回数です

1.shutdown(64)

閉鎖や一時停止という意味。今回のニュースでは”government shutdown”で政府の宇宙関連の部署の一時的な機能休止を指しています。

今年1月30日、宇宙関連企業が集まって、パネルディスカッションが行われました。話題になったのは、1月初めに政府が発表した1月25日までの5週間、NASAや、連邦航空局といった一部政府機関の機能停止についてです。これによって政府から企業への通信等の承認が遅れているようです。

同時に大規模なlayoff(解雇)を行った企業も多くあり、この2つの出来事に伴う業界への影響について意見が交わされたようですが、「まだ(宇宙)市場には活気が残っている」と前向きにコメントしています。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 15min. 👑難易度 ★

レイオフや政府機関の停止にもかかわらず宇宙産業トップは2019年を楽観視

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2.rsgs(41)

DARPAが企画するRSGSの様子 Credit : DARPA

Robotic Servicing of Geosynchronous Satelliteの略です。これは軌道上の衛星の調整を行うための衛星を指します。

DARPA(米国国防高等研究企画局)は大型衛星の一つ、SBIRS(宇宙赤外線システム)衛星のボディーガードの役割を果たす衛星としてRSGSの利用を検討しています。

このミッションに関わっていたMaxer TechnologiesがこのRSGSから手を引くことを発表しました。この主な理由としてはRSGSの生産の投資収益率が低いことが挙げられています。DARPAはなるべく安価でのRSGSの導入を望んでいます。今後、どのような動きがみられるか注目ですね。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 25min. 👑難易度 ★★★

DARPAが導入するRSGSの新しい任務はSBIRS衛星のボディーガード

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3.vostochny(35)

Vostochny Cosmodromeはロシアが建設しているロケット発射場です。

Vostochny Cosmodrome Credit : Matthew Bodner for SpaceNews

ロシアは現在主にバイコヌール宇宙基地を利用しています。しかし、この発射場はソビエト時代に建設され、ソ連崩壊後、カザフスタンの国土になってしまいました。そのため、バイコヌール宇宙基地を利用するには、カザフスタンとの政治的に良好な関係性を保つことが必須とされています。

この状況を脱却するために進められているのが今回のVostochny Cosmodromeの建設です。

ロシア側は、2020年の完成を目指しているようです。しかし、「世界で最も高価な宇宙施設」といわれるほど、今の状況に至るまでの過程で様々な金銭トラブルが発生し、莫大な資金がかかってしまっており、順調とは言えないようです。

■原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 35min. 👑難易度 ★★

ロシアの新しいロケット発射場、Vostochny Cosmodrome。完成までは長い道のり

4.grumman(25)

Northrop Grummanはアメリカに本拠地を置き、戦闘機、軍用輸送機、人工衛星などを開発している会社です。

今回話題になったのはNorthrop Grummanの2018年における売上高が300億ドルに達したことを発表しました。この金額は2017年を大幅に上回るものです。

これに大きく貢献したのが、オービタルATKという2018年にNorthrop Grummanと統合した子会社です。2018年度は32億800万ドル(約3530億円)を売り上げました。

この結果を受け、Northrop GrummanはオービタルATKと統合したことに満足しているとコメントしています。

■ 原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 35min. 👑難易度 ★★

Orbital ATKと統合したNorthrop Grumman、今季の売り上げ結果に満足

5.campaign(16)

campaignは単体では運動という意味で、宇宙ビジネス分野ではLaunch Campaignでロケットの打ち上げ準備期間という意味で使われます。

ビジネス分野ではクラウドファンディング”crowdfunding campaign”などに使われます。クラウドファンディングとははオンライン上で不特定多数の人が他人や組織に資金を提供することを指します。

話題になっているのは、現在計画が進められている商業用の宇宙ステーションの建設についてのニュースです。この計画を進めているのはOrion Spanという企業で、クラウドファンディングによる資金調達を行っていました。しかし、集められた資金は必要な額のほんの一部にしか達していない状況であることが明らかになりました。

Orion Spanは2022年までにこの商業用の宇宙ステーションを完成させると発表しています。今後の資金調達が鍵となる中、継続的に支援してくれる企業探っているようです。

■ 原文で宇宙ニュースにチャレンジ!

🕒時間 25min 👑難易度 ★★

Orion Span、商業用の宇宙ステーション建設のための資金調達が難航

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以上、第39回「今週のSPACE ENGLISH」いかがだったでしょうか。


これまで英語が苦手でなかなか海外の宇宙ニュースを敬遠していたという方も、「今週のSPACE ENGLISH」で少しずつ宇宙英単語を学んで海外の宇宙ニュースにチャレンジしてみましょう!
   
執筆者:ラディッシュ担当M.S.

※これまでの「今週のSPACEENGLISH」はこちら
   

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