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ispace、月面と地球の通信を繋ぐリレー衛星活用したサービス開始を発表、顧客との協議も開始【宇宙ビジネスニュース】
【2024年4月29日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月25日、ispaceの米国法人ispace technologies U.S. (以下ispace U.S.)が、2基のリレー衛星を活用したデータサービスを開始することを発表しました。
ispace U.S.はNASAの商業輸送サービスのタスクオーダーCP-12に採択されていて、2026年に予定しているミッション3では開発中の「APEX1.0ランダー」によってNASAの複数の科学的ペイロードを、月の裏側、南極付近に位置するシュレーディンガー盆地へ輸送する計画です。
発表にあった2基のリレー衛星は、ispace U.S.が2026年に予定しているミッション3においてSpaceXのFalcon 9により打ち上げられ、APEX1.0ランダーにより月周回軌道に展開される計画です。実現すれば、月の南極付近に位置するシュレーディンガー盆地に着陸する予定のAPEX1.0ランダーと地球との間の通信を可能にします。
このリレー衛星はミッション3完了後も数年にわたって月周回軌道上に留まる予定だといいます。すでに測位・航法・タイミング(PNT)情報の提供に向けた技術実証など様々な目的のペイロードの搭載が決定しており、今回、ispace U.S.は新たに、リレー衛星の活用を希望する顧客との協議を開始したということです。
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