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北海道スペースポートの滑走路延伸工事が完了。より規模の大きい実験が可能に【宇宙ビジネスニュース】
【2024年7月1日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
6月25日、北海道スペースポート(HOSPO)を運営する北海道大樹町とSPACE COTANは2022年9月より進めていたHOSPOの滑走路の延伸工事が完了したことを発表しました。
滑走路は300m延伸して1300mとなり、従来よりも規模の大きい実験や機体の受け入れが可能となりました。
HOSPOの1000m滑走路は、宇宙開発事業団 (NASDA・現JAXA) と航空宇宙技術研究所 (NAL・現JAXA)が当時研究開発していた日本版スペースシャトル「HOPE」の実験誘致を目指し、大樹町が1995年に建設しました。現在は航空宇宙関連の実験やイベントに使用されています。
SPACE COTANによると、2023年度は延べ43の企業・団体による195日の利用があり、無人航空機やヘリコプターを使った実験・訓練のほか、ロケットエンジンの燃焼実験や小型ロケットの打ち上げが行われました。
なお、宇宙空間を経由して2地点間を高速で移動するP2P輸送用の3000m滑走路の整備も計画されています。
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