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先進レーダ衛星「だいち4号」と光データ中継衛星が通信速度1.8Gbpsの光衛星間通信に成功。前世代の7.5倍【宇宙ビジネスニュース】

【2024年10月28日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

JAXAは10月8日、先進レーダ衛星「だいち4号」と光データ中継衛星に搭載している「光衛星間通信システム」(LUCAS)との間で、通信速度1.8Gbpsの光衛星間通信に成功しました。

LUCASはLEO上の地球観測衛星とGEO上のデータ中継衛星間を、レーザー光を用いて通信するシステムです。2020年11月にH2Aロケット43号機で打ち上げられました。

JAXAによると、通信速度1.8Gbps(1.5μm波長帯)での静止軌道-低軌道間の光衛星間通信の成功は世界初だということです。これは、前世代のデータ中継技術衛星「こだま」(DRTS)の伝送速度「240Mbps」の7.5倍の速度です。

低軌道衛星とLUCASとの通信成功により、通信時間の増大も見込めます。たとえば一般的な低軌道衛星と地上局間の通信では、通信時間は1日あたり約1時間ですが、LUCASにより静止軌道衛星を中継することで通信時間が約9時間に増えるとJAXAは説明しています。

これにより、低軌道を周回する地球観測衛星が地上局と直接通信できないエリアで取得したデータであっても、静止軌道衛星経由でリアルタイムに地上に伝送することができます。同様に、緊急時にはLUCASにより静止軌道衛星を中継して地上から衛星に向けてコマンドを送り、迅速に画像を取得することも期待できます。

今後は、ISSの日本実験棟「きぼう」やだいち4号以外の中~低高度の軌道上を周回する宇宙機からの観測データや実験データをLUCASで中継して地上局に伝送する実証を行う予定だといいます。

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参考

光衛星間通信システム(LUCAS)と先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)間での 世界最速「通信速度1.8Gbps」の光衛星間通信に成功

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